―――――――― キャラクター編:奏 ――――――――


■ピアノを愛するお化け、奏(そう)

奏 さて今回は、第二段にて登場するピアノお化け奏の紹介です。
ななしのおろち、初の男性キャラクターです。

というのも、私には第二話にて“男キャラを登場させる”という狙いがありました。

主人公(倫)が女の子、そしてその友達、協力者、敵……すべて女性キャラクターで構成されているのが第一話でした。
しかし、それだと読者の方に、「これって男キャラ登場しないね」とか「男性向けのゲームなのかな」といいう印象を持たれてしまうのではというのがあり、以上の決意が生まれたのです。
そして、こういうのは速い内に手を打っておかないとやりにくくなるので、春編同梱の第二話でやりました。

ななしには男キャラも登場するんだぜ! という事実を示す必要がありました。


……で、その結果なかなかユニークな容姿のピアノお化けが出来上がったのではと思います。自分自身では直接はピアノを弾かず、指揮者として演奏をするというものですね。

ただし、掲載画像の方にある旧デザインを見るとわかるのですが、初期段階ではその発想はなく、自分の手で弾く設定でした。ななしは、他の学校の怪談系とは一線を引きたくてこういうユニークなものを考えました。ピアノを弾かないピアノおばけって斬新でしょ!?

ちなみに、旧デザインの段階では倫や重深歌たちからあだ名で“王子”と呼ばれるという設定がありました。なんか、貴族っぽいからです。モーツァルトとか意識して髪の毛をクルクルとしようとしました。








■奏のデザインに関して

・正装かつ、ラフな格好というのを意識したような気がします。最初は長袖一枚の予定だったのですが、それだと、片腕がないのが分かりにくということで、半そでシャツを使うことにしました。
立ち絵の都合上、下の方が隠れてしまうことも考えられますのでね。

ちなみに、襟元にネクタイだかスカーフだかバナナの皮だかよくわらかない黄色いものがありますが、私にも分かりません。ワンポイントをつけようとしたらこうなりました。

ちなみに、この良く分からない首元というのは、サークルマスコットの“黒森つつじ”のネクタイっぽいものに対しても同じことが言えます(汗)

・今回の奏の立ち絵は、これまでのキャラクターたちとは違い、足下までしっかりと描かれています。たぶん、革靴だからそれほど手間がかからないだろうという事でそうなりました。

・また、奏のお化けとしてのイメージカラーはオレンジ色です。暖色です。ゆえに彼を包む妖力もその色となります。

・彼の一番の特徴である浮遊手に関してです。
もともと、音楽お化けの特殊な手については、敵キャラに関して考えていたものでした(旧プロットにて)。そのときは、敵キャラの設定として“宙に舞う複数手”&“5本以上の指”&“異様な程に長い指”という特殊特殊な外見オンパレードを考えていました。(実際に鉛筆画でデザインしましたが、消してしまったようなので絵はないです)

しかし、せっかく特殊なキャラを使うなら、仲間にした方が面白いなということで、その設定の一部を奏へと活かし、元々の敵キャラを廃止しました。




■奏の性格に関して

奏は、穏やかな性格の少年です。十三階段が自信過剰で喧嘩腰なところがあるので、それとのバランスを取るためにこのようになりました。本編中でも述べていますが、「THE BEST OF 弟」です。

先に述べましたが、ななしは現在、女性キャラクターが多いため男性プレイヤー向きな所があると私は思っています。
そこで男性のみならず、女性のプレイヤーの方々に受け入れてもらえるにはどんな男の子がいいかと思っての弟系としました。(十三階段からみて弟のような存在として)


どうぞ、世のお姉様方を始めとした皆様方、そんな弟君を愛でてくださいまし。


弟的ポジションということもあり、十三階段のことを“十三階段さん”と呼ぶ重深歌も奏のことは“奏君”と呼びます。
親しみやすいキャラが奏なのです。(ちなみに、現在制作中の第三話では、倫もまた“奏君”と呼んでいます)




それでは、今回はこのくらいでおしまいです。(^o^)ノ

次回は6月7日頃を予定しています。




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