―――――――― 物語編:第三段 妖呪に願いを ――――――――


■おさらい

まずは、簡単に話のおさらいをしましょう。


陽鞠、奇妙な幻覚現象に襲われる。
さらに想像上の倫(百化)が自我を持ち、暴走。陽鞠の魂が身体から抜け出る。



十三階段が陽鞠と邂逅。陽鞠の魂をもとに戻す。



陽鞠の家に百化倫が出現。撃退&二つに分裂する。



メリーさんから電話が掛かってくる。



神社にて百化と対決するも、完全敗北。



本物の倫が、神社に到着。神様の力借りる為の準備を進める。



一方の白百化の倫は、十三階段を救出し、現実世界へと送る。



十三階段が儀式を行う。神様が出現する。



神様と黒百化の戦い。神様の完全勝利となる。



十三階段は陽鞠記憶から今回の事を消す。。
一学期の終業式の朝、陽鞠は倫と新たな出会いを迎える。



十三階段のもとにメリーさんから電話が掛かってくる。


■■■■■■■■■■■■■


思った以上に、なかなかの長さになりましたね。。。
百化編は、場面転換が多い事と、各キャラクターそれぞれのシーンで物語が進むため少々、複雑な構成になっています。

私自身、いろいろと悩みながら話を組み立てていったことを思いだします。。。





■実は、この話が出来上がるまでには、ボツとなった複数のシナリオ案がありました。



☆案1

倫と友達になりたい陽鞠にとって、その親友である重深歌の存在が邪魔だった。闇落ちした陽鞠を救うための物語。


☆案2

百化と百花……二つの妖呪の対決物語。(白百化と黒百化に近い形)。
最終的には、百化に精神を支配された、倫が重深歌と陽鞠を殺害してしまう……最悪な結末で終わる第三話。
⇒後編第四話へと続く形で救おうと……。


☆案3

陽鞠が願ったことすべてが、100%実現してしまい……。
倫の親友ポジションにいる重深歌を妬ましく思った陽鞠はその存在を……。
……な、嫌な展開だらけのお話……。


などなど、今後の新作へ使えそうなネタもあるため、ここには記さないだけで他にも……ありました。
ボツにしただけで、ほぼほぼ書きあがっていたりします……。


とりあえず、上記の案が色々と練った後であっても、ボツとなった理由は「陽鞠が真っ黒すぎる……」「後味が悪すぎる……」と感じすぎたからです。
ななしは基本的に救いがあって、すっきりできる終わりを目指しているので。



そんな中、一つの案のプロットをペタリします。


第三段別プロット1
第三段別プロット1

このころは、確か……「嘘憑きの花」というタイトルでした。そして、陽鞠は霊感を持っているという設定もありました。

さらに、七之森神社ではなく、七森寺という設定でした。

これは、最後まで話の流れができていたので、なかなかの有力候補でしたが、陽鞠には霊感がない方がいいなと、結局思い、迷った挙句見送ったのでした。





■完成版第三話のこと。

ここまで、読んでいただければお気づきの方もいるかもしれないですが、現在の完成版のお話はいろいろと前案をちまちまとミックスした感じのお話になりました。

ゆえに、少々まとまりに欠ける部分があるのも事実で私自身反省している制作です。作るのに、だいぶ時間をつかってしまったですし。

……とはいえ、ちゃんと未解決の謎に対する「答え」は用意してあります。「未来の記憶/予言」「メリーさん」「小拍」「千枝理」などです。
ご安心くださいませ。

結果的に、「ななしのおろち」に仕組まれた謎をいろいろと示したのが第三話になりました。

そして……「メリーさんの電話」編をやることが確定です!
ななし構想の初期から、メリーさんは登場予定だったのですが、その時は、サブキャラのサブキャラくらいのポジションでした。……が、今回の件でメインへと昇格したのです。

私の脳内では、なんとなくの外見・お化け能力は決まっています。例によって、普通のメリーさんとはいろいろと異なる設定です。作るタイミングはまだまだ先ですが、お待ちいただければと思っています。


★★ 第一話すら完成前の超々初期の第三話プロットも出します…… ★★

第三段超々初期プロット

はい、そうです。奇数話のシリアス編で、怪談仲間にはならないお化けとしてメリーさんを出すつもりでした。このころの名残りも、今の完成版には組み込まれています。

それと、プロットの最後にある「飛び込みプール少女」ですが……なんのことか、自分でもです。
たぶん、飛び降り自殺した少女の霊が、バスの崖落ちで再び、「落ちる快感」を覚えてしまい、プールの飛び込み台からのジャンプにハマってしまう……的なだと思います。

そして、「嘘憑きの花」以前のタイトルが……「弔いの花」OR「禁忌の花」でありました。
さらに……、このころは「陽鞠編」ではなくて「実夏編」でした。

当初の陽鞠登場は秋編・第五話でやろうとしていました。

そして、実夏編は現在「冬」にてと考えています。「秋」では、千草編となります。










――――――――――――――――――――――――――――――――


長々と、つらつらと書いてしまいましたが、きりがないようなので「今回はここまで」というわけで。
それではおしまいです。

第三話にまつわるお話は、今後のキャラクター編でも触れていくと思いますので、よろしくお願い致します。


次回は12月6日 OR 13日頃を予定しています。



★――― くーの〜と♪ メニューページへ ―――★

inserted by FC2 system