―――――――― キャラクター編:百化 ――――――――
■現実を捻じ曲げる妖呪、百化(ひゃっか)
第三話にて登場する、自我をもった最悪の呪い遊び「百化遊戯」……通称「百化」の紹介です。
こいつは、冗談抜きで強すぎるやつです。それもそのはず、自身がイメージ可能なあらゆる事象を限りなく現実に近いモノにしてしまう力を持っているのですから。
……とはいえそれには条件があり、攻撃を仕掛けたい相手の目を見る必要があります。目を見ることで、催眠術のように相手の意識に介入し、限りなく現実に近い幻覚を見せるのです。
作中で、現実世界と百化作り出した世界の二つが登場している理由でもあります。
■百化のデザインについて
化け狐をモチーフにしてデザインしました。
下絵段階から決まっていましたが、その背中には神社の鳥居を模した装飾があります。
神社によっては、狐の置き物が置いてありますよね。そこから引っ張ってきました。
同じ理由で、狐のお面をつけています。(一部分破損してが欠けていますが)
そして、左手には見にくいですが、炎の塊を灯しています。これは、狐火を示しています。
そんな感じで結構ちょいちょいと狐を連想させるものが入れ込まれています。作中で、奇妙なことが起きる時に、雨が降っていることがありますが(序盤の七夕祭りシーンとか……)、ちょっと狐の嫁入りを意識したものとなっています。とはいえ、禍々しい雰囲気を出す関係で、天気雨にはしていませんが……。
■百化の行動について
百化は相手にあらゆる幻覚を見せることができるため、相手の目に映る自身の姿さえコントロール可能です。
物語序盤で倫の目の前に現れた「偽陽鞠」や陽鞠の家に現れた「偽倫」などがそうです。
とはいえ、その幻覚は「イメージ」からのものなので、完全体になる前はやはり不完全であり、なんでも忠実にというわけにはいきません。
ゆえに、模倣しやすいものとしにくいものがあります。自身の召喚者である「陽鞠」やその願いにいよって強いイメージがなされた「倫」は模倣しやすいものなので、それを百化は選択したのです。
また、「偽陽鞠」として倫の前に現れたのには、理由があります。
オリジナルの赤月倫を知るためです。なり替わろうとする以上、オリジナルに接触する必要がありました。
そして、その意識や価値観を知るために、陽鞠の部屋から取り去った黒短冊を拾わせたのです。
ちなみに、後の倫の部屋から黒短冊が消えたのは、封印の件を知られた後に使われたら厄介なので、回収したのです。
それでは、今回はこのくらいでおしまいです。(^o^)ノ
次回は1月3日頃を予定しています。
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