―――――――― 物語編:第五段 アリカさがし ――――――――


■第五話のおさらいです

プロローグ:ゴミ山に携帯テレビが捨てられる。落雷により怪異テレビとなる

千草が怪異テレビを拾う。学校前で、テレビと同様の人身事故を知る。

翌日、科学館で、自身のもつ怪異テレビの視線に恐怖。

学校にて、怪異テレビに憑りつかれてしまう。同時に倫の行動で、十三階段が千草の捜索に動く。

鉄塔にて、十三階段が千草を保護。怪異との対決。

相手の本質『光』を見抜く。また、過去に怪異を封じたとされる二人組の事を知る。

怪異の封印に成功。

エピローグ1:千草、科学館にて重深歌、翠と出会う。

エピローグ2:十三階段、七之森神社にて神様と事件について話す。
「アリカさがし」おしまい。



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■演出について

第五段:アリカさがし編はとにかく「演出」に力を入れました。タイトル画面からそうですが、背景にノイズアニメを取り入れました。
最高に狂った感じで恐怖引き立てることができたと思います。引き換えに最高に大変でした。

怪異テレビとの相性は抜群に良い結果かなと思います。

テレビ画像



■恐怖テーマについて

第五段でやりたかった恐怖は「身近なモノ」「注目される」です。
子供の頃、早朝のテレビ画面で目にしたカラーバーって怖かったな〜って所からこのテーマが始まっています。
ピー音、もしくは謎の曲と共に映し出されるカラフルな画面。何のためにあるのか分からない。そして、早朝・深夜という静まり返った時間にソレがある。
得体の知れない存在……。怖いですよね。

そして、その怖いものが、自分(主人公)のすぐ横に迫っている。それが、この話の怖さです。


■幽霊文字について

『彁』。作中に登場するこの文字、幽霊文字と呼ばれていて、その出所・読み・意味の全てが不明という代物です。
秋編キャラクターあとがき編でも触れていますが、ホラーノベルにピッタリだなと思い採用しました。

■「アリカさがし」編の伏線

本作、作中にちまちまと伏線を張っていたのはみなさんお気づきになられましたでしょうか。

伏線

左は重深歌と翠の存在をほのめかしています。重深歌の一人称は「ワタシ」そして翠の「〜なの」や奏の事を「お兄ちゃん」と呼ぶのがヒントです。
おもしろ騒がし一般人と見せかけてのメインキャラです。

そして右は、この話の攻略法となる「光」「色」に関する科学なお話です。
これは、シナリオを組んだ後に地元の科学館へ取材へ行ったのですが、そこで偶然この展示物があり、背景として採用しました。
幸運な偶然です。

伏線

そして、本シリーズの根幹に迫る……と思われる、超重要?な情報もチラッと出てきましたね。
明かされていない、『謎』
「ななしのおろち」奇数話では毎度、その話の中では解明不可能な謎が提示されています。今回の「二人組」「巨大鎌の女」というのもその一つです。
そして、遍在する謎の存在「小拍」。神社の神様は何かを知っているようですが……

今後の展開にご期待ください。
……といっても、実は「これまでに公開されているシナリオ」で一つの真相に至ることは可能です。


★神社の神様、喋りましたね!!
まさか、こんなイタズラ好きなところがあるなんてですね〜。
結構、性格設定は面白いので、気に入っています。今後も、何らかの形で登場させていきたいです。
そうだそうだ、そのうち、この神様の過去編……つまり、小拍との関係もどこかでやる必要がありますね。お楽しみにです!


■プロットの一つを公開。
現在第五話になるまでに、4つ5つ程の別プロットがありました。

せっかくなので、初期の全然違うころのものでも。

過去プロット
「色憑編」というタイトルで作っていたころですね。「色」で事件解決をしつつ、ビデオテープの「 3倍録画モード」を上手い事利用した話をやろうと考えていました。
本作の時代2003年はビデオテープとDVDがまだどっちもあったような頃なので、時代を感じされる意味でも面白いな〜と思います。


過去プロット
こちらは、「色武」という武者のお化けと戦う話ですね。
前の話「砌手編」の裏設定と繋がるお話です。
ただ、イマイチ怖い話にはできないかな〜と思いやめたんだったと思います。










それでは、今回はこのくらいでおしまいです。(^o^)ノ

次回は6月4日もしくは5日頃を予定しています。




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