―――――――― キャラクター編:化猫 ――――――――


■名も無き命から芽吹いた悪意……化猫(ばけねこ)

化け猫 「兇惡ナル奇跡」編の衝撃的な幕開けで誕生する、死にゆく猫が生まれ変わった姿……化猫。
本来ならば、カラスに食されるはずでしたが、猫の生への強大な執念が、招かれざる奇跡を呼び込みました。
それは、遍在する彼女によるものなのか、あるいは……。

この化猫、生前は子猫でしたが、化猫へとなるにあたって、大人の猫以上の大きさへと体格も変化しています。
子猫ゆえ、その体は悪意に従順に支配され、著しい形態変異が起こりました。 そして、カラスを一掃した能力は“猫三昧’(ねこざんまい)”であり、その引き換えとして、理性すら悪意に支配されてしまいました。

また、この化猫悪意の行動原理は生前の思考の影響を受けています。死ぬ直前に“自然下における命の不平等さ”を感じています。 子猫だから、カラスの餌食にされた。捨て猫だから頼れる者が居なかった。狩る側になれなかったから狩られた。

そんな思いが悪意変化後の行動に影響をしています。
・シロ、クロを始め様々な猫を誘拐し始め、一か所に集めます。とはいえ、無差別に集めているわけではなく、「飼い猫」に絞って集めています。これは、捨て猫であった自分とは異なる環境下にいる猫をターゲットにしています。

・そして、集めた後に、「自身と同じ目に合わせ、負の感情を死の直前に強く思わせ、自身と同様の化猫を作り出す」という目的がありました。


■化猫の能力あれこれ

化猫は強い生への執念をもって生まれたため、とても強い妖力を持っています。作中でも、猫だましや、猫ばばなどを始め、様々な能力を使用しています。
中でも、特殊なものの一つが“黒い招き猫”の生成能力……「黒招き」です。黒招きは相手の心を、自信の作り出す心象世界へと引きずり込む非常に強力な力です。特に、心の弱い状態の相手はそれに抵抗することは非常に難しく、作中でも人間である千草、猫又になったばかりのクロ、そして、傷ついた状態の翠がそれに捕まってしまっています。

この黒招きですが、抜け出す方法はその世界に潜んでいる化け猫を倒す、もしくは化け猫のみが知る出入り口を突き止める以外にはありません。
また、この黒招きの世界は心象世界であるため、若干の揺らぎというものがあります。つまりは、心は幾層にも存在しており、同じ入口をつかったとしても、別の出口につながるということです。わかりにくいかもしれませんが、作中で、十三階段たちが最初に千草たちとは別の世界にたどり着いたのは、そういう理由からです。










それでは、今回はこのくらいでおしまいです。今回は、更新が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。

次回は9月3日頃を予定しています。




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