―――――――― 番外編:制作するにあたって ――――――――


☆今回は趣向を変えて違うお話を☆

キャラクター編のつづきを書こうと思っていたのですが、たまには別のお話をしないと私が飽きてしまうのでお許しを。

■物語の運びを考える上でベースにしている作品

ななしは学校の怪談を題材にしたお話です。そして同じ題材をしたテレビアニメ「学校の怪談 (リンクします)」があります。
ななしを書き始める前に、そのエピソードのいくつかを視聴しました。ななし第二話で重深歌が話す「お化けピアノのエリーゼのために」の話はそれの一エピソードです。

話を戻しましょう。

その「学校の怪談」の第二話“トイレから手首が…赤紙青紙”のストーリー展開が私にとってお手本になっています。
掻い摘んでそのエピソードを紹介すると……。



小学校旧校舎のボットントイレに赤紙青紙というお化けが現れる。



お化けの影響で水道管が破裂し、現校舎の水洗トイレが使用不可能になる。結果、小学校では断水が行われる(この点、記憶違いだったらすみません)。トイレの使用に関しては旧校舎を使うことに。 【後の展開への伏線】



主人公たちが旧校舎トイレにて、赤紙青紙のお化けに遭遇。一人が捕らわれてしまう。



お化けを霊眠(封印)させるためには、「鳥居を記した器に“呼び水”を入れ、呪文を唱える」必要がある。



しかし、断水のため水道から水が出ない!!
仲間がやられるまで、もう時間がない絶対絶命 【ピンチ!】



打つ手なしで、もうどうしようもないと“涙を流す主人公”
☆ しかし涙が呼び水となり、お化け霊眠の準備が整う! そして呪文を唱えて、お化けをやっつける☆ 【ピンチになったゆえの逆転!】


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

以上の

【後の展開への伏線】断水によって水が使えない。旧校舎のトイレを使わなくてはならない。

【ピンチ!】断水のせいで、呼び水を用意できない。

【ピンチになったゆえの逆転!】あきらめかけ絶望したゆえに流した涙が呼び水の代わりを果たす。

の3つの流れが非常によくできていると思っています。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ななしを作る上でも、できる限りこういった点を意識しています。

首刈り編に例えると

【後の展開への伏線】十三階段の能力(十三段目を異世界へと繋げることができるということ)を倫(&読者)に前もって明かす。またPV(リンクします)にて“十三階段は処刑台の異名”ということを明かしている。

【ピンチ!】首刈りを本気にさせてしまい、幻想世界の処刑台へと連れて行かれてしまう。

【ピンチになったゆえの逆転!】処刑台の段数=十三段に気が付き、首刈りを封印することに成功!






■表情表示システムについて

表情アイコン 本作の特徴として、セリフごとにキャラクターの表情アイコンが表示されている点があります。
実は、このシステムを使用していることにはいくつかの理由があります。次に箇条書きで記していきます。




・画面構成において他のノベルゲームとの差異をつけることができる。
(一目見て、「ななし」とわかる。印象に残る。そして他にこの方法をやっている作者がいないのなら、その効果はさらに大きい!)

・キャラクターの立ち絵をコロコロと変える必要がなくなる。つまり、表情変化のための時間を小まめに取る必要がなくなり、文読みの流れを途切れさせない。
(ななしを作る前に、ある有名同人ノベルゲームを遊びました。その際、表情変えの度に読みのリズムが途切れるのが気になりました。)

・一画面に登場させられるキャラクター立ち絵には限界がある。スペースの都合上、画面外にいるキャラクターがいたとしても、アイコンがあれば、そのキャラクターの台詞だと分かる。
また、(ストーリー上/制作都合上)立ち絵を用意できないキャラクターに対しても簡易アイコンで対応できる。例:「no image cher」「un known cher」「Qoo the author」

・文章で記さなくても、喜怒哀楽の細かい表情を伝えられる。
⇒笑った、泣いたを事細かに文章に記して、読みの流れを悪くすることを防ぐ。また、私自身の文章力では、細かいニュアンスを伝えられないという点もあります。

・ツイッターや掲示板、チャットのような印象を読者に与えることができる。
⇒堅い読み物らしさを消し、よりライトでとっつきやすい印象を持ってもらう。また、ライトな印象にすることで、私の文章力の下手さを紛らわす狙いもあります。






それでは、今回はこのくらいでおしまいです。(^o^)ノ

次回は3月15日頃を予定しています。




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